産後・育児の時に体を痛めやすいシチュエーションと対応策①
当院には、妊娠中・産後・育児中に体の痛みで悩まれているママがたくさんいらっしゃいます。たくさんの方をカウンセリングしていると、みなさん同じようなシチュエーションで体を痛められていることに気が付きました。
当院は、産後骨盤矯正でお体を整えさせていただいていますが、骨盤のゆがみが整い体の痛みが改善しても、育児中に今までと同じような動作をしていては、せっかく整えて痛みが改善した体が元に戻ってしまいます。
当院に来ていただいた方には、施術中のお話の中でその方が体を痛めているシチュエーションを分析し、「こうすると痛みが出なくなりますよ!」とアドバイスさせていただいています。
産後1か月未満であったり、スケジュールがまだ合わなくて当院にお越しになれていない方には、アドバイスができていないので、少しでも予防ができればと思い、今まで来られていたみなさんがよく体を痛められているシチュエーションと対応策をお伝えします。
産後に体を痛めやすいシチュエーション~第1弾~『授乳』
産後に首や肩こり、背中の痛みを訴えている原因の一つに『授乳』があります。
授乳に限らずですが、人間は同じ姿勢を長く続けると体を痛める傾向があります。特に、授乳時は赤ちゃん優先の体勢をとる傾向が多く、とてもしんどい姿勢で我慢して授乳をされている方が多い。
赤ちゃんが泣いている方と急いで授乳をすると、「なんか、体勢が悪いなぁ」とか思ったことありませんか?授乳は、けして短い時間ではありませんし、赤ちゃんにも気を使わないといけません。
さらに、授乳時に赤ちゃんの飲んでいるお顔を眺めているママも多いと思います。でも、頭って重いんです。いい姿勢でまっすぐしていても首に5~6kgの負担がかかります。授乳時に赤ちゃんのお顔を見るときの首の角度(60°)だと27kgくらいの重みが首にかかります。
首の負担は5倍です!その姿勢を数分~数十分行うと、首・肩・背中はカチカチに!
【まとめ】授乳時の体の痛みは・・・
①授乳時の姿勢
②授乳時の首の角度
に気を付けましょう!
対応策は・・・
①授乳時にまず自分のいい姿勢を作る。
②授乳クッションを置いて、腕がしんどくならないように調整する。
③万全の態勢で授乳開始。
④ずっと赤ちゃんは見続けない。
忙しいのにめんどくさいと思う人もいるかもしれませんが、①その時少しの時間を割いて工夫をして体を楽にするか、②その時楽をして後で体の痛みに悩み続けるかのどちらがいいかになります。
産後に限らずですが、体の痛みは、その時の少しの努力で負担が減るのに、その場で楽して行動した結果であることがほとんどです。産後ママが体が痛くて動けなくなったら、たいへん!よかったら、工夫してみてくださいね。
次回以降も複数回に分けてお伝えします。あなたも同じシチュエーションで痛めている可能性があるのでよかったらチェックしてみてくださいね!